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Liu, W.
第20回動力・エネルギー技術シンポジウム講演論文集, p.391 - 392, 2015/06
軽水炉の安全性評価のためには、限界熱流束の評価が重要であるが、炉心内強制流動サブクール沸騰条件での限界熱流束の予測手法は確立されていない。本研究では、PWR炉心に対する強制流動サブクール沸騰条件での限界熱流束予測手法確立の一環として、炉心燃料集合体を簡略化した二重管を対象として、強制流動サブクール沸騰限界熱流束の予測手法を検討した。Nouriによる二重管内液相速度分布式をLiquid sublayer dryoutモデルと組み合わせることにより、水及びR113を試験流体とした既存実験データを20%程度で予測できることを確認した。
Jiao, L.; 吉田 啓之; 高瀬 和之
第20回動力・エネルギー技術シンポジウム講演論文集, p.387 - 388, 2015/06
原子力機構で開発中の界面追跡法に基づく詳細二相流解析コードTPFITの検証・評価の一環として、既存の垂直矩形管における空気-水二相流実験の解析に適用した。さらに、解析結果を元に、断面内の気泡分布や気泡径について評価を行い、実験結果との比較を行った。その結果、実験により確認された、矩形管の角部に気泡が集まる傾向が、解析により再現されることを確認した。しかし、気泡径については、壁面近傍での高い気泡密度による気泡合体が過大に評価されることに起因すると考えられる、実験との差異が見られるため、壁面近傍に微細な計算格子を用いる必要がある。
田中 正暁
第20回動力・エネルギー技術シンポジウム講演論文集, p.55 - 58, 2015/06
ナトリウム冷却高速炉における高サイクル熱疲労現象に関して、数値解析による評価手法を整備する。実機評価における解析結果の信頼性を確保するため、著者が考案した不確かさ評価と実機評価までを含むV&V実施手順(V2UP)に従い、PIRTを用いた概念モデルの整備、既往試験を含め階層的に配置した検証試験の設定、数値解析コード開発および基本検証、解析評価手法の検証(V&V)、さらに不確かさを考慮した実機評価を行うこととする。本報では、その第1ステップである概念モデルの構築について、PIRTを用いた検討過程と検討結果について報告する。